田村由美の作品はどれも非常に強い求心力がある。
『BASARA』は、少女大河ロマンの代名詞である。
彼女の作品の中では、少女が非常に強い意志で活躍をする。
常識や、既存の価値観に囚われずに輝く少女の姿に、多くの人が憧れたはずである。
そして、彼女は、その少女が既存の価値観にとらわれずに剥き出しの心で活躍できるよう、非常に厳しい環境をその舞台にすることが特徴的だ。
『7SEED』では、その舞台である環境が大きな要素であり、期待した。
しかし、大きく拍子抜けしたのはその現実感の無さだ。
日本を大きく縦断するために先に出発した仲間に後からついてゆき、どうやって追いついて見つけるのだろうか。
この作品中では、あまりに日本の尺度が大きくなっている。
また、人がほとんど死滅した後の世界に、突然少人数残されたとき、出会った人を『人殺しかも』と思うだろうか?
人間は群れで行動する生き物であるから、本能的な心理で『うれしい』と思うだろう。
現実の世界では人はあまりに多いので、すれ違った人を『人殺しかも』と思いますけどね。私は。
作者はまず、その手のマンガでも本でももっと読んで勉強してから描くべきだったと思う。
さいとうたかをの『サバイバル』もいいし、望月 峯太郎の『ドラゴンヘッド』でもいい。
総じて、環境の描写や、そこに置かれた人間の心理描写が甘すぎる。
化粧品の無い環境におかれれば、ガングロ茶髪なんてすぐ変わる。
機会があれば、続きを読むでしょう。
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